更生保護は、犯罪をした人や非行のある少年を社会の中で適切に処遇することにより、その再犯を防ぎ、非行をなくし、これらの人たちが自立し改善更生することを助ける ことで、社会を保護し、個人と公共の福祉を増進しようとする活動です。その中で当法人は成人男性の社会復帰をサポートする組織として、入所者に寄り添いながら彼らの日常生活を取り戻すことを使命としています。
改築にあたりメッセージ 更生保護法人 愛知自啓会理事長
小笠原 信 昭
当会は,更生保護事業法に基づき,法務大臣の認可を受けて更生保護事業を営む民間の団体で,犯罪をした人たちが再び犯罪や非行に走り社会に影響を及ぼすことのないよう,犯罪をしてしまった人たちを一時的に保護し,宿泊場所と食事の提供をして自立更生を促すとともに生活指導,就職の援助等の社会復帰を支援する活動を行って犯罪のない明るい社会の実現を図り,公共の利益に貢献しています。
明治27年に「愛知県出獄人保護会」として創立し,組織の変更を重ねて,更生保護法人愛知自啓会に至りました。建物は築後約50年が経過して老朽化が進み,入所者の部屋,設備面も脆弱しているなど生活環境にも支障をきたしたことから,全面改築を計画し,法務省の更生保護施設の整備事業第6次5か年計画に組み入れられ,令和2年度に全面改築の運びとなりました。
その実現のため,更生保護事業振興財団,公益財団法人JKA,愛知県更生保護協会,中部地方更生保護協会,協力雇用主の豊榮工業及び更生保護事業の関係者からの資金助成を頂き更生保護施設にふさわしい建物が完成しました。
今後は,この新しい愛知自啓会が,犯罪をした人たちの円滑な社会復帰や自立更生を支援する更生保護施設として一層の使命を果たすよう,職員一同心新たに努力を積み重ねる所存であります。
令和3年4月